脱炭素化・資源循環にあわせた掛け算のヒント
地域ぐるみで環境保全や環境教育を進める
足寄町の基本情報
- 人口:7,060人
世帯数:3,549世帯
面積:1,408.09平方km
( 平成29年12月末日現在 )
取組の掛け算
- 脱炭素化・資源循環
新エネルギーの活用促進
低炭素化・資源循環の仕組みづくり
- コンパクトなまちづくり
公共施設のコスト低減
- 暮らしやすさの向上
学習・教育の充実
施設ごとに対応していた見学の窓口を一本化し
パッケージ化することで、足寄町の取組の理解促進につなげる
「足寄町次世代エネルギーパーク」として再生可能エネルギーの導入施設をネットワーク化するとともに、エネルギー種別、設置地域によってパッケージングを行い、「森林バイオマス熱ネットワークコース」「雪氷熱・バイオガスコース」「太陽光発電コース」「温泉熱利用コース」「ペレットストーブコース」の5つのモデルコースを設けた。
町内外に向けて次世代エネルギーをアピール
足寄町の再生可能エネルギーの取組は、平成24年度に経済産業省資源エネルギー庁の「次世代エネルギーパーク」に認定された。観光や学習の場として各地から視察者が来るだけでなく、再生可能エネルギーの取組で町内の通年雇用の促進につながっている。また、再生可能エネルギーの利用促進と地域経済活性化を図るため、町では、省エネ改修を含む「住環境・店舗等整備補助」「家庭用太陽光発電システム・ペレットストーブ導入補助」も行っている。
公共建築物など地域資源の積極的活用
見学コースの中核施設でもある足寄町役場庁舎や小中学校など、数多くの公共建築物に足寄町産カラマツ材をふんだんに使用している。地域でカラマツ丸太を生産、出荷し、大断面集成材に加工したものを持ち帰り施工している。材木にならなかった部位は木質ペレットに加工しエネルギーとして利用している。地域の生産物を余すことなく地域で使い切り、さらに移出することで、地域内の富を外に逃さず、地域経済の循環を大きくする取組を行っている。