脱炭素化・資源循環にあわせた掛け算のヒント
資源を地域で循環する仕組みをつくる
上士幌町の基本情報
- 人口:4,862人
世帯数:2,567世帯
面積:696.00平方km
( 令和5年2月末現在 )
取組の掛け算
- 脱炭素化・資源循環
脱炭素化・資源循環の仕組みづくり
地域でのエネルギー共有
- 暮らしやすさの向上
ICTやAIの活用
経済・社会・環境面において持続可能なまちづくりの推進
SDGsに基づいた5つの柱を中心として、経済・社会・環境面において持続可能なまちづくりに向けた取組を推進した結果、人口減少に歯止めがかかり、若年層の移住者により高齢化率上昇の抑制、町民所得・税収の増加、食料自給率やエネルギー自給率が高水準となっている。これらの取組が評価され、2021年には「SDGs未来都市」、また「自治体SDGsモデル事業」に選定された。経済面では企業人の往来とビジネス創出による地域経済活性化、社会面では新しい技術をいち早く社会実装することによる住民生活の利便性向上、環境面ではカーボンニュートラルと利便性・地域強靭化の両立を目指している。
町内全域の脱炭素化を目指した環境面の取組
上士幌町では、牛のふん尿を資源としたバイオガス発電によるエネルギーの地産地消、太陽光発電設備の整備導入支援、ゼロカーボン型新築住宅支援事業、脱炭素に主眼を置いた役場庁舎の整備、防災拠点におけるマイクログリッドの構築などに取り組んでいる。2022年4月、町内全域を脱炭素化する提案が評価され、環境省の「第1回脱炭素先行地域」に選定された。「上士幌町モデル」の確立による全国への横展開を目指している。
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ICTやAIの活用で、住民生活の利便性向上
上士幌町では自動運転やデマンド化、貨客混載により利便性向上とCO2削減を図っている。自動運転では令和3年に全国初の雪道での運行実証を実施。翌年国交省の実証調査事業に採択され、自動運転バスの定期運行を開始した。ドローンの活用では、山岳遭難救助サービスや省人化と脱炭素化による地域内物流の最適化を目指した配送実証、ドローンとトラックのベストミックスで効率化した新スマート物流等に取り組んでいる。さらに、24時間365日行政サービスの手続きや町内施設について問い合わせできるAIチャットボットのサービスも展開している。