コンパクト化を通じたまちの再編
鷹栖町の基本情報
- 人口:6,707人
世帯数:3,119世帯
面積:139.42平方km
( 令和4年1月25日現在 )
取組の掛け算
- コンパクトなまちづくり
空き地・空き家等の活用
コミュニティ拠点の形成
- 暮らしやすさの向上
移住・定住促進
コミュニティ形成
コンパクトな市街地と生活を支える交通ネットワーク
鷹栖町では2017年度に立地適正化計画を策定した。福祉施設や子育て施設、行政施設等が立地する2つの市街地を対象に居住誘導区域を設定し、歩いて暮らせるまちづくりを推進している。高齢化などで農村部で住み続けることが難しくなった世帯には、公営住宅や町と社会福祉法人が連携して整備したサービス付き高齢者住宅(サ高住)への住み替えを推進している。
また市街地と農村部の交通は町営の予約制デマンドバスを運行。市街地間の移動や、隣接する旭川市への移動は路線バスがあり、交通ネットワークにより旭川市の都市機能を活用している。
官民連携体制による空き家対策
空き家対策にも力を入れており、福祉部局や税務部局等庁内での連携をすると共に、社会福祉協議会、宅建協会、司法書士、金融機関等民間事業者とも連携して進めている。
町で運営していた空き家バンクを宅建協会旭川支部との連携でリニューアルしたところ、登録者が飛躍的に伸び、成約が95件、登録件数の90%を超えた。小規模の農地付き住宅は、農業者でなくても購入できるように農業委員会と調整し、移住者の受け入れにも結びついている。町民を対象として、地域内で空き家の安全性や資産価値などを調べて助言をする空き家調査員養成を行い、空き家対策には町民の力も生かされている。
鷹栖版CCRC構想でライフステージに応じた希望がかなうまち
一般的なCCRC構想は、高齢者が元気なうちに地方へ移住し、住民との交流等を通じて生涯活躍できる場を提供することが主とされているが、鷹栖町では、子育て支援の充実や教育の充実なども含め、高齢者に限らず多世代の移住・定住につながる体制づくりを目指している。元気なうちに住み替えたいという高齢者のニーズの受け皿であるサ高住には、居住者以外も利用できるサロンやシルバーフィットネスなどの機能も加えている。多くの住民ボランティアが運営に参画する地域食堂も開かれるなど、地域コミュニティの一拠点となっている。