コンパクトなまちづくりにあわせた掛け算のヒント

民間の資金やノウハウを活用し施設を集約する

北海道室蘭市

多世代交流の促進を担う生涯学習センターの整備

キーワード: DBOによる資金調達住民参加公共公益施設の集約

室蘭市の基本情報

人口:85,448人
世帯数:46,039世帯
面積:80.88平方km
( 平成29年12月末日現在 )

取組の掛け算

コンパクトなまちづくり
公共公益施設の集約
脱炭素化・資源循環
新エネルギーの活用促進

公共施設の機能集約と新機能付加でまちなかの拠点づくり

複数の既存施設の機能集約化と合わせ、図書や子供の遊び場等の新機能を付加した複合公共施設をDBO手法で整備中である。事業の推進にあたっては市長・特別職を含む部長職以上で構成される「政策推進本部会議」で各部局の横断的共通課題として協議を進めたことが大きな力を果たした。また、複合施設としてどのような機能を盛り込むことが有効かの検討については、様々な形で市民意見を把握しながら進めた。

平成30年12月開館予定の室蘭市生涯学習センター
平成30年12月開館予定の室蘭市生涯学習センター

横断的会議体での検討と市民意見の反映

室蘭市の公共施設の多くは昭和30〜40年代に建設されており、「老朽化」や「バリアフリー未対応」「耐震性能不足」の問題が顕在化していた。横断的会議体「政策推進本部会議」で検討し、新しく導入する機能の検討には、「市民ワークショップ」「市民の集まりへのアウトリーチ」「ショッピングモールでのシールアンケート」など様々な形での市民意見の把握を行った。

市民へのシールアンケート(上)、世代ごとにシールの色分け(下)
市民へのシールアンケート(上)、世代ごとにシールの色分け(下)

官民連携の事業手法で効果的に

民間活力導入可能性調査を実施し、資金調達は行政側が行い、設計、建設、維持管理・運営を一括して民間に委託するDBO方式(Design Build Operate)を導入した。これによりライフサイクルコストの縮減や質の高い市民サービスの提供、生涯学習センターと連携・相乗効果を期待できる民間事業の誘導を図った。

事業の概要

老朽化や耐震性能不足等の課題を抱えた複数の施設・機能を集約・再整備するとともに、市民意見を踏まえた新たな機能を導入した『複合公共施設』の整備を行うもの。

(集約対象施設・機能)

番号 施設名称 所管 面積(平方米) 備考(設置目的等)
(1) 総合福祉センター 保険福祉部 1,853.96 老人、心身障がい者、母子・父子家庭に対する社会福祉増進
(2) 青少年研修センター 教育部 1,261.65 青少年健全育成・青少年団体活動振興
(3) 中島会館 生活環境部 315.56 市民の社会・文化活動などの用に供するため(4箇所)
(4) 市民活動センター 生活環境部 — 市民活動推進拠点機能(分庁舎ENTホール内設置)
(5) 国際コミュニティセンター 総務部 — 国際交流推進拠点機能(中島会館内に設置)
(6) 子育て相談ふれあいセンター 保険福祉部 — 子育て相談機能(既存保育所内に設置)

※(5)・(6)については、計画過程において本施設への集約を取り止め、別施設内に集約することとなった。