コンパクトなまちづくりにあわせた掛け算のヒント
コンパクト化を通じたまちの再編
西脇市の基本情報
- 人口:39,846人
世帯数:17,304世帯
面積:132.44平方km
( 令和3年2月1日現在 )
取組の掛け算
- コンパクトなまちづくり
公共公益施設の集約
空き地・空き家等の活用
- 暮らしやすさの向上
コミュニティ形成
産業振興
立地適正化計画により2つの都市拠点を形成
西脇市は日本列島の中心に位置し、地場産業は二百数十年の歴史を誇る播州織。
しかし大型商業施設の撤退や播州織工場の廃業で、大きな空き家や空き地ができており、市役所の老朽化による建替で大型商業施設の跡地に移転が決定した。
人口減少、鍛冶屋線の廃線・廃駅による都市機能の欠如、地場産業の低迷、中心市街地の空洞化などの課題がある中、立地適正化計画を策定し、都市機能を西の拠点(文教地区)、東の拠点(医療・福祉・行政の拠点) の2つに集約し、郊外部とはネットワークでつなぐ都市構造を目指している。
拠点の形成からスマートウェルネスシティへの展開
文教地区として位置づけた西の拠点には、学校教育施設が立地し、図書館・こどもプラザ・男女共同参画センター・コミュニティセンターからなる複合施設「Miraie」を整備し、年間50万人が集う。
東の拠点には、都市再生整備計画のもと、令和3年春の完成に向けて新庁舎と市民交流施設を整備している。
東の拠点も年間50万人の集客を目指し、健康・地域・観光の3つの交流機能を持たせ、健康機能としてはスマートウェルネスシティに加入し、健康施策を展開していく。
産業施策と連携し、空き家の利活用
西脇流コンパクトシティの特徴に、播州織との連携により、立地適正化計画の推進をしていくことがあげられる。
「西脇ファッション都市構想」の元、ファッションを志す若者が「訪れてみたくなる」「働いてみたくなる」「住みたくなる」まちを目指し、空き家を利活用し、若手デザイナーが集うコワーキングスペースが誕生した。
空き家を活用した播州織産地博覧会では県内外から五千人の来場があった。そのような取組から20名を超える若者が移住し、他の空き家の利活用も進んでいる。