暮らしやすさの向上にあわせた掛け算のヒント

地域の魅力を外に発信し、環境を整備して移住者を増やす

長野県佐久市

二地域居住推進施策等による、移住者の呼び込み

キーワード: 二地域居住移住に関するオンラインサロン遊休農地の活用

佐久市の基本情報

人口:97,326人
世帯数:43,762世帯
面積:423.51㎢
( 令和7年2月1日現在)

取組の掛け算

暮らしやすさの向上
移住・定住促進
暮らしやすさの向上
遊休農地の活用

移住検討者等への手厚い財政支援と、「リモート市役所」による情報発信の効率化・最適化

長野県佐久市は、「恵まれた自然環境」に加え、「東京圏への好アクセス」や「医療や福祉、子育てなどの暮らしやすさ」 といった強みをアピールすることで、二地域居住や移住促進に取り組んでおり、14年連続(平成22年~令和6年)で人口が社会増となっている。
具体的な取組例として、まず、移住検討者・移住者に対して、移住のための情報収集等にも活用できる「移住検討者滞在費補助金」や移住後都内に勤務する方のための「リモートワーカー等新幹線通勤補助金」といった手厚い財政支援がある。また、移住者の様々な手続き、生活の支援のためには行政の情報が不可欠であることから、佐久市では、情報発信を効率化・最適化するためSNSチャットツール”Slack”を活用したオンラインサロン「リモート市役所」を移住者とのコミュニケーションツールとして活用している。

リモート市役所の説明
リモート市役所の説明

遊休農地を活用した交流促進

遊休農地を活用した「滞在型農園施設 佐久クラインガルテン望月」は、期間限定で使用することができる宿泊施設付き農園である。
平成21年の供用開始以降、150組を超える利用者がおり、地域との交流が生まれているほか、利用者の中から佐久市への移住につながっている例もみられる。移住する方が必ず定住しなければならないという固定概念にとらわれない、二地域居住も視野にいれた先進的な取り組みを展開している。

「佐久クラインガルテン望月」鳥瞰図
「佐久クラインガルテン望月」鳥瞰図